こんにちは、深沢大和です。
今日は「練習を速く泳ぐ意味はあるのか?」というテーマで話していきます。
特に、アップ(ウォーミングアップ)とダウン(クールダウン)を速く泳ぐことに意味があるのかどうか。日々の練習の中で、なんとなく当たり前になっていることを一度見直してみようという回です。
アップを“速く”泳ぐ必要はない
まず結論から言うと、アップを速く泳ぐ意味はありません。
ウォーミングアップは「体を動かす準備」であって、「競う場」ではない。いつも通りの感覚で、自分の体の状態を確認する時間です。
たとえば、普段100mを1分40秒くらいで泳いでいる人が、いきなり「今日は気合い入れて1分10で行こう!」となると、ただの無理。アップの目的は、いつも通りのリズムで動かして、その日の体調や感覚を確かめることにあります。
逆に、ゆっくり過ぎてもダラダラしてしまう。
「普段通り」が一番大事なんです。
毎日同じリズムでアップして、その中で“今日は重いな”“今日は軽いな”と感じ取る。それがコンディション管理の基本だと思っています。
唯一、早く泳ぐ意味があるとすれば——プールが冷たい時。
冷水では体が固まってしまうので、多少スピードを上げて体温を上げるのは仕方ない。でも、それ以外では「早く泳ぐアップ」はほとんど意味を持ちません。
むしろ肩を痛めるリスクもあるし、体への負担も大きい。アップは“体を動かすための助走”くらいに考えるのがいいと思います。
ダウンは「ごちそうさま」の時間
次にクールダウンについて。
これも結論から言うと、速く泳ぐ必要はまったくない。
僕にとってのダウンは、“その日の泳ぎを整える時間”です。
練習を終えて脈が落ち着いたら、あとは丁寧に、水を逃さず、ゆっくりと流れを感じながら泳ぐ。
感覚的には「今日の練習ありがとう、ごちそうさまでした」という時間。最後にもう一度、水と自分の動きを整えてプールを上がる。そうやって1日の練習を締めくくるのが、僕の中では理想のダウンです。
もちろん、試合や調整期は別です。
レース前やレース直後のダウンでは、疲労を残さないように“体を動かす”ことを優先するのもあり。血流を回して、軽くなる感覚を作る。それも大事な目的です。
でも、トレーニング期なら、むしろ多少の疲労を残しておくことも意味があると思っています。
ダウンを短くして疲れを残せば、次の日の練習で“重い状態”からスタートできる。それが結果的にフィジカルを鍛えることにつながるからです。(多分、、、)
練習の目的を「自分で考える」
今日のテーマ「練習を速く泳ぐ意味はあるのか?」の本質はここにあります。
“なぜそれをやるのか”を、自分で考えてみること。
アップもダウンも、コーチに言われたからやる、周りがやってるからやる、ではもったいない。
アップなら「体を起こすため」、ダウンなら「泳ぎを整えるため」など、自分の中で明確な目的を持つことで、練習の質は格段に上がります。
特にハードなショートサークルやメイン練習が控えている日は、アップを無理に飛ばす必要はありません。
最初から全開で入るよりも、メインでしっかり出せるように準備する方が、長期的に見て効果的です。
そしてダウンも、やるにしてもやらないにしても、自分で意味づけができていることが大事。
目的があれば、どんな選択も「正解」になり得ます。
“落としてから上げる”調子の作り方
最後に少し競技的な話を。
調子というのは、一度落ちてから上がるものです!!!
ジャンプのホップ・ステップ・ジャンプと同じで、一度沈んでからの方が高く跳べる。
だから、多少きつい日があっても、それが「踏み込みの時間」だと思えばいい。テーパーの時期に向けて、しっかり上に跳ね上がるための準備です。
まとめ:楽しく、考えて泳ぐ
練習は、速く泳ぐことが目的ではない。
目的をもって、意味のある泳ぎをすること。
その意識があれば、どんなペースでも成長につながります。
アップでは「体と感覚を整える」。
ダウンでは「泳ぎを整え、感謝して終える」。
この2つを丁寧にやるだけで、1日の練習がまるで違うものになると思います。
ではまた!



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